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大阪府泉佐野市高松北1-1-2
サンセリテ祥 1階

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眼の病気について

白内障

眼の中の水晶体が濁る病気です。水晶体はカメラに例えるとレンズの役目をする場所で、眼に入る光がここを通って網膜(カメラではフィルムに相当する場所)にピントを合わせる役目があります。これが濁ると「かすんで見にくい」「まぶしい」「二重・三重に見える」などの症状が出てきます。原因としては老化現象によるものが最も多く、他には打撲などのケガや、薬の副作用、眼の他の病気に伴うものや、全身の病気に伴うもの、または生まれつきのものもあります。

白内障の進行

治療法としては目薬もありますが、進行を遅らせる程度の効果しかなく、視力を回復させることはできません。視力を回復させる唯一の治療法は現在のところ手術しかありません。

当院では日帰り白内障手術ができる設備を整えております。

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眼球断面図

ドライアイ

涙が不足したり成分が変化して質が悪くなることによって、眼の表面に障害が生じる状態をいいます。涙はまばたきによって薄い膜となり、いつも眼の表面をおおって乾燥あるいはゴミや細菌などから眼を守っていますが、ドライアイになると涙液が正常ではなくなるために眼の表面を十分に保護できなくなり、眼が乾くのです。主な症状としては「眼が乾く」「ゴロゴロする」「目がつかれる」「目が重い」などがありますが、人によりさまざまな症状が出ます。重症になると、眼の表面が傷だらけになってしまうこともあります。

日本中で800万人以上の患者さんがいると推定されており、眼科で治療を受けていない患者さんがかなりいると言われております。原因としては老化現象、目の酷使、空気の乾燥、コンタクトレンズ、アレルギー、体の病気によるもの、薬の副作用など、さまざまです。

治療法としては目薬(人工涙液やヒアルロン酸点眼など)が主体となりますが、日常生活の改善も重要です。例えば、目を酷使せず休ませる、部屋の湿度に気をつける、エアコンの風が直接目に当たらないようにする、などです。目を閉じて、蒸しタオルなどを当てて目をあたためる、というのも効果があります。重症の場合、涙点プラグという方法もあります。

当院ではドライアイの診断・治療にも力を入れております。

目の酷使

緑内障

何らかの原因で視神経が障害され視野(見える範囲)が狭くなる病気で、眼圧(眼の硬さ)の上昇がその病因の一つと言われています。40歳以上の日本人の17人に1人が緑内障といわれています。ただ、最近は眼圧が正常であっても視神経が障害される「正常眼圧緑内障」がかなり多いことがわかっています。緑内障には詳しく言うと、いろんなタイプのものがありますが、大きく分けて「急性」のものと、「慢性」のものがあります。急性のものは突然、眼痛や頭痛が起こりますが、慢性のものはほとんど自覚症状がなく、進行してかなり視野の狭い状態になって初めて眼科を受診される場合も多くあります。

緑内障進行の一例

緑内障の検査としては、「眼圧検査」「眼底検査」「視野検査」などがあります。これらの検査を総合して緑内障かどうかを診断し、また治療方針を決定します。

治療法としては、まず眼圧を下げることが重要です。眼圧を下げることができれば、進行を防止したり、遅らせたりすることができる可能性があります。正常眼圧緑内障でも、眼圧をさらに下げることで進行を遅らせることができる可能性があります。ただし、一度障害されてしまった視神経は、残念ながら回復することはありません。また、どんなに手を尽くしても進行を止められない緑内障もあります。しかし、早期に緑内障を発見し、まだ視神経の障害が軽いうちに治療を始めることができれば、失明に至る危険性は少なくなります。その方法として、薬物療法(目薬・飲み薬)・レーザー治療・手術がありますが、すべての緑内障に対して同じ治療効果があるのではなく、緑内障のタイプやそれぞれの人に適した治療方針を決定してゆくことがとても重要です。

当院では緑内障の検査機器をそろえております。40歳以上の方は、自覚症状がなくても年に一度の検診をおすすめします。

糖尿病網膜症

糖尿病の三大合併症の一つで、放っておくと失明する危険性のある病気です。糖尿病になると、全身の血管、特に毛細血管が障害されます。眼の中の網膜には多くの毛細血管があり、これが障害されると「眼底出血」などを起こしてきます。さらに進行すると毛細血管が詰まって、網膜の血液循環が悪くなり、これが元となって「新生血管」という今までにはなかった血管が生えてきます。新生血管はもろいので、破れて眼の中に大量の出血が溜まってしまう「硝子体出血」を起こしたり、「緑内障」や「網膜剥離」を引き起こして、最終的には失明に至ってしまいます。

初期には自覚症状がないことがほとんどで、症状が出てから眼科を受診しても、すでに手遅れのことが少なくありません。たとえ、糖尿病性網膜症になっても、「新生血管」が生える前であれば「レーザー治療」で進行を食い止めることが可能です。また、進行した網膜症では手術が必要なことがありますが、手術で視力回復させるのは困難なことが多いです。失明を防ぐには、早期発見・早期治療が必要な病気です。

糖尿病と診断された方は、内科とともに眼科での検査(眼底検査)を必ず受けるようにして下さい。また、網膜症がなく、内科で病状が落ち着いていても、半年に一度は眼底検査を受けることが重要です。

当院では、糖尿病性網膜症の進行具合を調べる検査機器(蛍光眼底造影検査)や、レーザー治療設備も完備しております。

検査機器の写真

加齢黄斑変性症

網膜の中心部

近年、日本人に急激に増えてきている病気で、網膜の中心部の「黄斑部」という場所が傷んでしまい、高齢者の失明原因となる病気の一つです。病状の進行がゆるやかで視力低下も軽度なタイプ(非滲出型)と、急激に進行するタイプ(滲出型)があります。

滲出型の初期は、物がゆがんで見えたり、左右の眼で物の大きさが違って見えるなどの症状を自覚する場合が多いのですが、急激に進行すると、突然の視力低下や特に中心が見えにくいという症状が出現します。

今まではあまり有効な治療法はありませんでしたが、近年、新しい方法が試みられるようになり、早期発見・早期治療によって視力低下を最小限に抑えられる可能性が期待できるようになってきました。当院では、加齢性黄斑変性症の最新の治療を行っている大学病院などを紹介することが可能です。

子どもの弱視について

子供の弱視について

弱視とは、何らかの原因で眼を正常に使わない状態が続いて、他の病気がないのに矯正視力(眼鏡をかけた状態で最もよく見える視力)が低下した状態のことを言います。眼を使わない状態が、低年齢から長期間続くほど、視力低下は著しくなります。

弱視を起こす原因として多いのが、強い遠視・乱視、斜視不同視(左右で大きく屈折の状態が異なる)などです。 多くは3歳半検診で視力不良を指摘されて発見されますが、眼科を受診して適切な治療(眼鏡をあわせたり、アイパッチなどでの治療など)が行われないと、大人になっても弱視のままで、その後に眼鏡をかけても視力が出なくなってしまいます。

「子供に眼鏡をかけさせるのはかわいそう」と思われがちですが、逆にそれによって大人になっても弱視のままになってしまうことの方が、子供の将来を考えれば、非常にかわいそうなことです。当院では、弱視の治療にも力を入れておりますので、お子様の視力が心配な方は、ご相談下さい。